フリーランスWebデザイナーとして必ず必要なものは「ポートフォリオ」である。
という情報をよく目にします。
ポートフォリオは自分の作品集。
こういった作品を作るスキルがありますよ。
という自分アピールの手段です。
世の中のWebデザイナー向けの教科書にも、
「就職・転職活動には、ポートフォリオが必要。」
と書いてあります。
しかし、よほど人の目を惹くポートフォリオでない限り、同じレベルの作品を作ることができる人は山ほどいます。
もちろんポートフォリオは、あるに越したことはないのですが、ただの作品集ではフリーランスとしては、アピールにならないと思うのです。
就職ということになれば、社員を育てるという社員教育の考え方があるかもしれませんが、フリーランスで仕事を獲得する場合はそういうわけにはいきません。
例えば、
外注で仕事を請け負いたい場合
私がフリーランスとして仕事を探している時、ポートフォリオを持って、Webデザイン外注パートナー募集の企業に何社も面接に行きました。
その時に、よく言われたのが、
「作品集ではなく、実案件の実績が見たい。」
ということでした。
募集する側の立場に立って考えてみると、当たり前ですよね。
それは、Webデザインの外注パートナーを募集しているということは、即戦力のWebデザイナーを求めているからです。
直接、仕事を請け負う場合
あなたに仕事を依頼しようとする人はどんな人でしょう?
それは、
自社のイメージが上がり、売上アップ・集客できるWebサイトを作って欲しい。
と思っている人ではないでしょうか。
お客様が欲しいのは、カッコいいWebサイトではなく、集客できるWebサイトです。
つまり、売上アップが最終目標です。
その人が作品集を見て、「売上アップ 」を連想されることは少ないでしょう。
それよりも、Webでの展開力を持っている、商業的な感覚で仕事をしていることをアピールできるほうが仕事に結び付きやすいと思いませんか?
自分の公式サイト・ブログを持つ
私がオススメするのは、ポートフォリオ的な内容ではなく、
「フリーランス Webデザイナー 〇〇」
としての自分公式サイト・ブログを作ることです。
その中に、ポートフォリオがあってもよいと思います。
自分のWebサイト・ブログすら運営できないのに、人のWebサイトは運営できません。
(仕事を依頼する側は、この人で大丈夫かなと思っています。)
絞られたテーマのブログが書けるということは、Webコンテンツ展開の能力を証明します。
(コレ、意外に採用側からすれば評価が高いんですよ!)
つまり、自分公式サイト・ブログこそが最強のアピールツールなのです。
これは、以前お伝えした『自分発信型Webデザイナー』になる準備ともいえますね!
フクモトが最初に作った自分公式サイト
企業に面接に行った際、「作品集ではなく、実案件の実績が見たい。」と言われましたが、
その時の私には制作実績などありませんでした。
そこで、私が取った行動は、
「ホームページ制作ならお任せください!」
というキャッチコピーの「Webデザインの個人事務所」的なWebサイトでした。
最初は、拙いデザイン、ターゲットも定まらない「集客できないWebサイト」の典型ではありましたが、落ち込んでいる暇はありません。
早く、自分の世界を創りだしたくて、早く、それを「収入」に繋げたかったのです。
アクセスを集めるには、何をすればよいのか?
自分で仕事を獲得するには、何をアピールすればよいのか?
試行錯誤しながら、何度もWebサイトを作り直しました。
振り返ってみると、私のフリーランスとしての仕事獲得は、ここから始まっています。
自分の公式サイトから、直接、お問い合わせや制作の受注が増え、外注パートナーの依頼があり、現在もよいお付き合いが続いている企業もあります。
まとめ
- ただのポートフォリオ(作品集)ではフリーランスとしては、アピールにならない。
- フリーランスを採用する企業は即戦力のWebデザイナーを求めている。
- 自分のWebサイトすら運営できないのに、人のWebサイトは運営できまない。
- 自分の公式サイトを作り、テーマを決めてブログを書くことでWebでの展開力を持っていることをアピールできる。
実践ワーク
仕事が「ある・ない」「できる・できない」に関わらず、まずは自分の公式サイトを作り、テーマを決めてブログを書きましょう。
あなたが提供できるサービスの特徴、制作の流れ、契約関連などコンテンツを洗い出すだけでも、労力を必要としますが、その分、スキルアップや自分の現状を把握する材料になります。
誰も最初から100点満点の自分公式サイト・ブログは作れません。
今、100点満点の自分公式サイト・ブログ を持っている人は、理想とするものができるまで、何度も自分を見つめ直し、コンテンツを修正し、作り直しているはずです。
この自分公式サイト・ブログを利用した展開力はただの作品集よりも何倍もあなたの武器になるでしょう。