フリーランスが仕事を獲得する方法として考えられるのは、
- 友人・知人のからの依頼。
- ランサーズなどのクラウドソーシングを利用する。
- フリーランス向けエージェントに登録する。
というところでしょうか?
今の世の中、Web制作は必要とされているスキル。
スマホを開けば、誰もがインターネットを使って情報を得たり発信したりしているので、Webデザインができると言えば、仕事を選ばなければ何かしらの収入にはなる。
だから、自分のサイト・ブログ・SNSなどで「Webサイト制作します!」アピールをしていくわけですが、
ここでひとつ。
どの方法をとっても、必ずぶち当たる壁があります。
それは、価格競争に巻き込まれることです。
- 知り合いだからと低価格で依頼される。
- 相見積を取られる。
- 価格の割に工数がかかる。
- 何度も修正が必要となる。追加料金の交渉は恐る恐る。
- どこからどこまでを制作作業に含めるのか?交渉や事務仕事に追われる。
- 単価が安い仕事を受けて精神的にも肉体的にも疲弊する。
- そんな風に頑張った割には、制作して終わりという一回限りの仕事でリピートがない。
あなたも似たような経験はないでしょうか?
フリーランスとして始めたばかりの頃の私はこんな感じで疲れていて、好きだったはずのデザインもコーディングも苦痛になり、どうしたらもっと楽に仕事ができるのか?
得意なジャンルを作らなければ、
差別化しなければ、
新しい技術を覚えなければ、・・・あと何が必要?
と、途方に暮れておりました。
あることをきっかけに私は、その苦悩からすいーーっと抜け出せたわけですが、
それは、、、
「Webサイト制作します」から離れたところを切り口にするということでした。
まともに
Webサイト制作します。
名刺・チラシデザイン制作します。
というように、正面からいくと(ここを切り口にすると)競合、ライバルが多すぎて、たちまち価格競争に巻き込まれ敗北します。
なぜなら、
飲食店、美容院、エステサロン、整体院、士業系、起業家向け・・・
どこの業界にも専門のホームページ制作業者がウヨウヨしている。
そこそこのレベルのWebデザイナーも山ほどいる。
そんな業者やライバルが立ちはだかる大きな壁に向ってまともに行っても、それは上手くいかないでしょう。
そんな時は、一旦、Web制作から離れて、切り口の発想を違うところに置く。
ことをおすすめします。
まともに「制作します」から入らないことがポイントです。
その切り口はどう探すかというと、
これまで依頼してくれたお客様の声や悩み、将来像にたくさんのヒントがあるんです。
これを洗い出していく。
例えば、
- 何がきっかけで仕事依頼があったのか?
- その人たちはあなたのどこに魅力を感じて依頼されたのでしょう?
- 見込み客となるような人との会話の中で、どのネタに一番興味を示されたか?
・・・など。
↑これらと「自分にしか提供できないもの」がマッチするところが「切り口」です。
「自分にしか提供できないもの?」そんなのないよ。
という方は客観的に誰かにあなたを見てもらうといいですよ。
例えば、個別相談でのAさんの事例を挙げますと
Aさんはデザインの実務と経験、独特の世界観がある人。
(ご本人は私に言われるまで気が付かなかったと言われていますが)
- 自分の作る商品と世界観を利用することで喜ぶ人は誰か?
- その人たちをどう幸せにしてあげられるか?
- お客様のブランディングに役立てないか?
- オリジナルデザインができるようになりたい、〇〇という人へのレッスンはできないか?
- 〇〇で起業したい方に教えられることはないか?
などなど、洗い出すといくらでも出てきます!
そして、ここを切り口に、お客様が必要とするWebサイトやデザイン制作を提案する。
こうなると、受注も価格設定もすごく楽になるんです。
なぜなら、
- 信頼関係ができて、「あなたにお願いしたい」と言われるから。
(価格で判断されない)- 切り口=依頼者を幸せにすること。
だから作業量も予測できるから。
(交渉の必要がない)- リピートの可能性を生み出す工夫がしやすいから。
(ここがキモ!)
いかがでしょうか?
フリーランスで価格競争に巻き込まれたくないなら
PhotoshopもCSSもXDもWordPressも・・・新しい技術を覚えてスキルアップしないと!
という前にまずは、闘う場所を変え、自分にしかできない切り口を見つけることに集中するべきです。
切り口が見えたら、そこから切り込んでいくために必要なスキルだけを磨いていけばよいのですから。
それでは、よい週末を!